光が美しいことはわかる。まつ毛の隙間に充溢する七色。
人が優しいこともわかる。この世界。
ほんとうによく感じられる。

ただ、それら素晴らしいはずの感覚が、薄い一枚の膜によって隔てられている、この違和感。
欺き、欺かれるたびに薄く拡がり、ぼくの影と同化するこの膜。